
2016年の1月から2019年の5月までに11か所の家で生活してる僕です。
遊牧民みたいな生活してるということは、さぞかし住居へのこだわりがないんだろうと思われるかもしれませんが、すごく自分の家が欲しい。好きな間取りの好きな家具に囲まれて生活したいと心から思ってます。
いろんな場所に行くのは楽しくて良いんですけどね。
さて、これまでに僕がオーストラリアはメルボルンで生活したシェアハウスや体験談をご紹介しましたが、今回は【シェアハウスの探し方と注意点】についてまとめたいと思います。
その他のシェアハウス関連の記事は以下から確認できます。
この記事の目次
シェアハウスの種類
日本人以外もワーホリや留学でオーストラリアに来てる人はたくさんいて、そのほとんどの人が住む場所にシェアハウスを選んでいます。
「シェアハウス」とひと口に言っても種類があるので、まずはそこからご説明します。
【建物の種類】
・一軒家
・アパートや高層マンション
【部屋の種類】
・1人部屋 :オウンルームやプライベートルームと言われます
・複数人部屋 :2~4人くらいで1つの部屋をシェアするタイプ
・カップル専用:1部屋をカップルでシェア
・女性専用 :女性のみが住む家(男性専用は見覚えないような)
・リビング :リビングの一角をカーテンで仕切って部屋に見立てるタイプ
部屋は1人だったり誰かとシェアだったり違いがありますが、その他のスペース(リビングとか水回り)は基本ほかの居住者と共有で利用します。
オーストラリアはマスタールーム(1番大きな部屋)には、その部屋内に専用のシャワーとトイレが付いてることもめずらしくないので、マスタールームに住めれば自由度が上がることもあります。
シェアハウスはなぜ人気?
人気の理由は3つあります。
1、値段の幅が広い
どこの国でも共通してることですが、家賃はどんな部屋に住むかで大きく変わります。「快適さが増すほど家賃も増す」という感じ。
リビングとか大人数の部屋であれば、メルボルンの中心地でも週100ドル程度の家賃から募集されてるのを見たことあります。
100ドル×4週間=400ドル(3万円)
めちゃくちゃ安いですよね。シェアハウス物件の多くが家賃に水道光熱費とネット代が含まれてるので、あとは食費だけです。
物件数が多い
日本にもシェアハウスありますけど、オーストラリアとは物件数が全然違います。
その理由として大きいのは、日本の場合シェアハウス用の建物を建てて管理会社が管理するシステムですが、オーストラリアではシェアハウスを貸してるのはほとんど個人という点。
Airbnb(別記事で紹介します)のようなイメージで、自宅の空いてる部屋や投資用物件として持ってる部屋を、個人対個人のやり取りで貸し出す人が多い。
不動産屋から部屋を借りて、そこに人を住まわせて家賃収入を得る、いわゆるシェアハウスビジネスはアジア人留学生もよくやってます。3部屋貸してる人もいるくらい。
収入を得るための手段としてもシェアハウスは人気なので、物件数が多いわけです。
オーストラリアのシェアハウス数は日本の賃貸物件数くらいあると思います。この辺住みたいなと思ったら大体あるので。
すぐ住めて、すぐ出ていける
理由としては日本とは違って【敷金礼金がない】のと、多くの物件が家具付きのレオパレス状態になっているので【家具を用意する必要がない】ことが挙げられます。
敷金礼金はありませんが、Bond(ボンド)という預入れ金を契約時に支払う必要があります。
家賃の2~4週間分程度払いますが、家や家具にダメージを与えていなければ、退去する時に全額戻ってきます。基本返金されるものという認識で大丈夫です。僕は差し引かれたこと1度もないです。
ワーホリや留学で滞在してるくらいであれば、引っ越しの時に引っ越し業者使う必要もないので、引っ越しを繰り返しても引っ越し貧乏になることはありません。
物件ごとに「最低〇週間住める人が応募してください」のように必ず書いてあって、この期間さえ住めば、いつ退去してもOKです。
最低期間を住まずに出ていくことも可能ですが、その場合は先にご紹介したボンドからいくらか差し引かれます。
シェアハウスの探し方
シェアハウス探しはネットでするのが一般的です。シェアハウスが探せるサイトは以下の通り。
上記以外、友人からの紹介やFacebookのコミュニティもありますが、僕はGumtree経由で決まることが多かったです。
「DENGON NET」と「GO豪メルボルン」は日本人向けのコミュニティサイトなので、メルボルンに着いて間もなくて、英語に不慣れな人には使いやすいと思います。
シェアハウス探しや契約前の注意点
僕が思うシェアハウス探しの時に意識するべきことは5つあります。
- シェアハウス探しはスピード第一
- 連絡は同時進行
- お金の確認
- 設備の確認
- 部屋の環境確認
ひとつずつ解説します。
シェアハウス探しはスピード第一
メルボルンのシェアハウスは、ネットに情報がアップされてから決まるまで本当に早いです。
日本の新生活時期のような感じで、良さそうな物件はすぐ決まってしまうのがメルボルンです。早ければ情報がアップされたその日に決まっちゃいます。
Facebookのコミュニティは特に動きが早くて、情報がアップされてほんの数時間経ってるだけでも遅いくらい。メッセージの返信すらないこともザラです。
スピード感が大切なので、
・一軒家とアパートはどちらが良いか
・どのエリアに住みたいか
・ジム・プール・サウナは付いててほしいか
など、住みたい物件のイメージを固めておくことが大切。
気になる物件のオーナーにメッセージして、内見して、ボンド払って契約成立の流れですが、出遅れるとメッセージの返信すらありません。
さらに言えば、内見の日程を予約しても、自分より前に内見した人がその場で「決めたい!」と言ったら、次を待たず契約進めてしまうオーナーも多々います。
気になる物件を見つけたらすぐにメッセージして、返信があったら「今から内見行けます」がベストです。
シェアハウスを探し始めるタイミングは、1か月前くらいからで良いかなと思います。
連絡は同時進行
気になる物件は見つかり次第即連絡が大切と前述しましたが、同じようなタイミングで複数気になる物件が見つかることもあります。
その場合ひとつひとつ連絡して返事を待つのではなく、あっちにもこっちにも連絡して、返事があったところから対応するのを基本スタンスにした方が良いです。
そもそも返信があるかわからないですし、もう決まっちゃったと返事が来ることももちろんあります。内見行ったらイメージとだいぶ違うな...と思う事はよくあるので、とにかく数当たるが鉄則です。
お金の確認
オーストラリアのシェアハウスは、家賃に水道光熱費・ネット代が含まれてることが多いです。
その場合、物件情報にビル込み(Bill included)と記載されています。
これが記載されていない場合はまず確認した方が良いのと、記載されていても念のため「ビル込みだよね?」と聞いた方が良いと思います。
たまにしれっと「ネットは別」としてる人もいるので。
個人間の契約なので、不動産屋のように細かく説明してくれる人ばかりではありません。というか基本、不都合なことは自ら言ってきません。
聞かれたことに答える程度のスタンスなので、入居してから「思ってたのと違う!」と言っても、それは確認漏れした自分の責任です。
設備の確認
オーストラリアのアパートはジム・プール・サウナ付きの物件が結構あります。中にはテニスコートやBBQエリア、シアタールームまで付いてるところもあります。
アパート居住者であれば誰でも利用可能なので、ジム通いしようと思ってる人であれば設備重視で決めても良いと思います。
ここでポイントは、「部屋の鍵」です。
物件によってはキャパオーバーで人を住まわせてるところもあり、鍵が人数分ないところもあります。
そうなれば当然日によって鍵を持ってる人、持ってない人が出るので外出に支障が出ますし、ジム・プール・サウナは部屋の鍵で入室するエリアになってることが多いので、建物内の施設も使えません。
自分専用の鍵を持てるかも確認することが無難です。
あと僕が1度あったのは、部屋にネットは引かれてるけど、契約が無制限の利用ではなく「上限〇GB」となってるところがあって、YouTubeとかNetflixで動画観てるとすぐにネットがダウンする家がありました。
そんな家は少ないと思いますが、家のネット状況が良好じゃないと困る人は、「Unlimited(アンリミテッド):無制限」になってるかも確認した方が良いかもしれません。
部屋の環境確認
どんな人が住んでるか、水回りの清潔さはどうかみたいなフィーリング的なことです。
シェアハウスは人の入れ替わりが多いので、今住んでるメンバーが急にガラッと変わることもよくありますが、共同生活は人次第で楽しさや生活のしやすさがまったく違うので重要なポイント。
とは言え、住んでみないと人の良し悪しはわからないので、雰囲気や清潔さとかで察するしかないです。
あとは、「リビングシェアの有無」も重要です。
リビングシェアは、リビングの一角をカーテンで仕切って部屋に見立てるもの。
自分がリビングに住むなら良いですが、そうではない場合、部屋にもリビングにも他に住んでる人がいると、自分の時間を確保することはほぼできません。
夜バイトから帰宅して、リビングの人も部屋の人も寝てたら電気すら付けられないので、個人的にはリビングシェアのいない部屋の方が絶対良いと思います。
最後のポイントは、「オーナーが同居してるか」です。
オーナーが同居してると部屋の秩序が守られる一方、僕は面倒だなと感じることが多かったです。
家にいれば「掃除してくれ」と言ってきたり、「節約しろ」と言ってきたり。基本ジャマです。
アレコレ言われるのが嫌!という人は、オーナーと同居は避けることがオススメ。
ちなみに、オーストラリア人がワーホリや留学生が集まるシェアハウスに住んでることは稀です。
日本でもそうですけど、地元住んでてわざわざお金出して狭いシェアハウスに住まないですよね。
ニュージーランド人とかイギリス人がワーホリで来てて住んでることはありますが、ネイティブだらけの環境はそうそうありません。
しかもみんな学校があったり仕事があったりで生活リズムがバラバラなので、意外と関わる機会が少なかったりします。
「日本人ばかりのシェアハウスだと英語力が伸びない」とよく言われますが、日本人がいなくても伸びないことは全然あります。
日本人が多いシェアハウスだと友達ができやすい上に、仕事とかイベントとかいろんな情報が手に入りやすく、友達から友達を紹介してもらえることもあるので、むしろそっちの方が良いのでは?と思ったりもします。
シェアハウスの選び方
「家賃が安ければどこでも構わない。」という人はさておき、ある程度家にこだわりたい人へ。
僕の経験上、住みたいと思う物件は行った瞬間に「絶対ココ!」と感じるものがあります。
決まらなかったらどうしようと焦りも出てくるものですが、焦って決めて良かった試しがないです。
僕がメルボルンで最後に住んだシェアハウス(上の写真の家)は、10か所くらい内見した最後の最後に内見した家でした。
その時住んでた家の退去日も近付いてて、もう他に内見の予定も無いかなりギリギリの状態で決まった物件でしたが、妥協しないで良かったと思える超良い家でした。
家にこだわりがある人の部屋探しは、フィーリングが大事!
入居と退去の流れ
入居までの流れ
- ネットで調べてオーナーにメッセージする
- 内見に行く(インスペクションと言います)
- 入居の希望を伝えて、OKならボンドの支払い
- 入居
日本で賃貸するのと同じイメージです。違いとしては個人間でのやり取りなので、形式ばった契約書が無かったり、収入のチェックや入居審査はありません。口約束みたいな感じ。
退去までの流れ
- オーナーに退去日を連絡
- 退去日に立ち合いで部屋のチェック
- 鍵を返却し、ボンドの返金をしてもらう
- 退去
1の「オーナーに退去日を連絡」ですが、大体どのシェアハウスでも2~4週間前までに退去日を連絡するように。というルールがあります。
これを「Notice(ノーティス):契約解除の予告」と言って、要はオーナーが次の入居者を探すための期間です。
例えば4週間前までにと言われていたのに2週間前に伝えた場合、最初に預けたボンドからその分差し引かれることになります。ただ、自分で次の入居者を見つけて、空室にならないように手配すればボンドは全額返金されるはずです。
おわりに
一緒に生活するメンバーの良し悪しは住んでみないとわかりませんし、”運”なので、そこにはあまり頼らず、「ココ住みたい!」と思えるか直感で決めると良いと思います。
あと、家のクオリティ次第では家賃それなりに出しても良いと思う人は、最初から出せる上限の物件込みで探した方が良いと思います。
「これくらいで収まってくれるとありがたいな」という設定で満足できる物件に遭遇したことないですし、結局みんな出せる上限近くの家賃の物件に決める傾向があるので。
あなたの部屋探しに少しでも貢献できたら幸いです。