
ライター4年目、プロライターの僕です。
ライターとして生計が立てられるようになって1年以上経過したので、プロライター名乗ることにしようとつい先日決めました。
ライターって明確にプロとアマの基準がないので、ある程度実績が伴ってれば良いのかなと思ってそうしました。今後の自分への戒めも込めて。
新型コロナウイルスの影響で仕事が減ってしまって何かしたいと考えてる人や、今仕事はあるけど今後またどうなるかわからないので、リモートで働けるようにもしたいと思っている人などに向けて、リモートワーカーやフリーランスの実態と、未経験から始める方法について先日まとめました。
今回はライターとしてフリーで働けるようになるにはどうすれば良いのかを、僕の経験を基にまとめたいと思います。
この記事の目次
ライターの仕事って具体的にどんな感じ?
ここでご紹介するライターの仕事は、雑誌などの紙媒体ではなく、Webで記事を書くWebライターです。
ライター=文字を書く仕事なのは言うまでもないですが、具体的にどういう仕事があるかというと、実は結構さまざまです。
・ブログ記事
・ニュースサイトの記事
・アフィリエイト記事
・レビュー
・ノウハウ記事
などなど。違いはなんとなくわかると思います。
フリーランスライターの案件の多くは、テーマと文字数、報酬が決まっていて、そこに応募して受注→執筆→納品を繰り返すイメージです。
テーマは健康系、ダイエット系、美容系、旅行系、金融系など本当なんでもあって、自分の体験をただ書けばOKのものから、情報を比較してまとめたり、特定の商品やサービスについて書くなどさまざまです。
ライターの報酬はどれくらい?
報酬は基本的に文字数に連動します。文字数に対して文字単価(1文字いくら)が示されているので、単純に掛け算した額が報酬額となります。
文字数も案件によってバラバラで、数百文字〜5,000文字、多ければ1万弱くらいのこともあります。
文字数に対してどれくらい執筆に時間がかかるのか?最初はイメージしずらいと思うので、ざっくり僕の感覚を目安としてお伝えすると、
かなりざっくりしてますが、このようなイメージで良いかと思います。
例えば、
テーマ :あなたの旅行体験を紹介する記事
文字数 :3,000文字
文字単価:1円
であれば、3,000文字×1円=3,000円となります。2時間でこなせれば、時給1,500円の仕事だった、というイメージですね。
基本的に指定された文字数はクリアするものとお考えください。書いててちょうどピッタリ3,000文字に収まることはレアなので、大体ちょっとオーバーするものです。3,080文字とか。
オーバーした文字数のカウントは、しっかり1円計算してくれるところもあれば、3,100文字を超えたら追加で支払うなど、発注者によって異なります。そこは契約前にわかってる場合が多いので、後々揉めることは基本ありません。
ライターをやる上で必要な知識やスキル
スタート段階では、パソコンのキーボード入力ができればOKです。本当に。
「SEOの知識ある人歓迎、とかよく見かけるけど?」
と思うかもしれませんが、その知識が不要な案件もたくさんあります。僕自身もそうだったのでおすすめしたいのは、まずは「体験談」で探すことです。
体験談はリアルな声を欲しがっているので、ライティング未経験者でも歓迎ですし、単純に書きやすい。取っ掛かりとしては最適だと思います。
「体験談って特に書けるような体験してないけど...」
と思う場合、まずはこれまで自分が体験したことをすべて挙げてみましょう。部活でも旅行でも仕事でも趣味でも、育児経験でも家を建てた経験でも脱毛した経験でもなんでも良いです。
その体験したこと+体験談と検索してみてください。きっと何かあります。もちろん体験談だけで検索するのもアリです。
フリーランスライター案件を探すのは、以下の2つのサイトを使うのが王道ですので参考までに。
ライターの仕事をする上で知っておきたいこと
仕事を受注する際に知っておきたいことは2つあります。
1つめは、「どこまで対応するか」です。ライター案件は大きく2種類あって、テーマ・構成・文字数・言葉遣いはこんな感じで書いてほしい・難しい漢字はひらがなも書いてほしいなど、細かく指定がある場合と、テーマはあるけど構成はお願いしますと言われる場合もあります。
あとで説明しますが、Wordpressに入稿するまでという案件もちょいちょい見かけます。
ただ執筆するだけと構成からやる場合では、同じ文字数書くにも当然やることの量が違います。書くだけなら2時間で終わったものが、構成入れたら3時間かかったということもあるわけです。構成のことも加味して文字単価が上がっているなら良いですが。
でもこれはお金の問題というより、手間の問題の方が大きいです。慣れてない発注者が相手だと、テーマに対してどういう構成が望ましいのかイマイチわからず、何回か構成のし直しになることもあります。それだといつまで経っても進みません。
正直相手にしてられなくなるので、最初は特に、ちゃんと構成されてる案件を選ぶことが無難です。
2つめは、「パクリや転用はダメ」です。これは言うまでもないかもしれませんが。参考文献からある程度引っ張ってくるのは大丈夫ですが、丸々はもちろんダメです。
あと、例えば体験談の記事がおすすめですと言いましたが、それの良いところって書きやすいにプラス、定期的に同じテーマで体験談を募集してる発注者が現れるので、横展開できるという側面もあります。
その時、自分が前に書いた記事の内容をそのまま書くのもダメです。ベースは同じでも多少なり表現を変えて、新しい記事を作る必要があります。
今時どこかの文章丸パクリしてないか調べるツールくらいあるので、その辺はちゃんとしましょう。
仕事が途切れない人気ライターになるための方法
これはズバリ、スピードです。
ライターの仕事は2,000〜3,000文字程度のボリュームが少ないものでも、受注から大体1週間くらいは納品までの猶予があります。
書く内容によりますが、体験談のようなパッと書ける内容のものであれば、2,000〜3,000文字程度のボリュームは1〜2時間で終わります。初めての場合はもうちょっとかかると思いますが、それでも1日あれば十分終わります。
だから僕は基本受注したその日に納品してました。仕事が途切れない人気ライターになるコツはこれだけ。
誤字脱字をしないとか、文字数ちゃんとクリアしてるとか、当たり前のことを当たり前にやるのはもちろん必要ですよ。でも、1番大事なのはスピードです。
なぜかと言うと、フリーランスで、特に副業で働く人って、いい加減な人も多いからです。受注したけど結局面倒になって、放置、音信不通になる人もいるものなんです。
だから、スピード感があるとグッと信頼が増します。
ライティングって上手い下手があるように思われがちですが、僕はラーメンのような嗜好品だと思っています。好みの問題。誰かにとって読みやすい記事でも、誰かにとっては読みづらい記事もあるもの。
記事の出来は発注者、読む人が決めることなので、自分ではわからないんです。
書き上がったものを読み返して、読みやすさや誤字脱字のチェックをするのは大切ですが、どう評価されるかを気にして、何度も何度も必要以上に読み返すことはしなくていい。
また、納期ギリギリで出した方がちゃんと考えられて作り込まれた記事ってことにもなりません。対応早ければこれもお願い!って言ってもらえるので、仕事探す手間も省けます。
ちなみに僕は、差し戻された経験はほぼありません。多少修正・追記をするレベルでどれも納品完了となってました。
稼げるライターになるまでの心得
ライターの仕事って、プログラミングやデザインの仕事と比べると、単価が安いです。もちろん必要なスキルやかかる時間が違うので当然ですが。
最近フリーランス案件はすっかりみてませんでしたが、久しぶりに見てみると、文字単価0.6円くらいの案件も結構多いです。
文字単価についてざっくりの僕の感覚をお伝えすると、以下のような感じ。
1円が基準(普通)
1円以上は高い
でもこれも、書く内容によります。文字単価で見るのも重要ですが、時給換算すると良いと思います。
例えば、
テーマ :あなたの旅行体験を紹介する記事
文字数 :3,000文字
文字単価:0.6円
だったとします。
3,000文字×0.6円=1,800円なので、見た目的には安いと感じます。でも、2時間で終われば時給900円。出かける準備して、勤務地まで移動して働く仕事ではないので、そういった時間も不要と考えれば、最低時給で働けたかな?くらいに僕なら考えます。
つまり、見た目の文字単価ばかりで決めないことです。特に最初は。
新入社員でもそうですが、何事もいきなり満足なお金がもらえることってありません。文章書くの得意だ!と言ったところで、示せる実績がなければ誰も信用してくれません。
フリーランスライター案件を探すのにおすすめとした以下の2つのサイトでは、発注者と受注者を評価しあう仕組みになっています。
なので、そこを通して仕事してれば、勝手に発注者に実績が見えるようになります。僕の情報を参考に添付します。
クラウドワークスもランサーズも認定制度があって、僕は一応どちらも認定ランサー的なことになってます(もう1年以上受注してないので、そろそろ認定落ちると思いますが)。
ランサーズ歴って昔は表示されてなかったので知りませんでしたが、結構前から登録してたらしい...。
受注実績はそんなに多くないですが、僕はリピートで仕事もらえることが多かったので、1件の依頼で5〜10本、多い時は20本まとめて依頼を受けたりしてたので、上記サイトを通じた執筆本数は、500本くらいはあると思います。
今やってるライティングや、このブログ内で書いた内容も含めれば、1,000本はゆうに超えてます。
とにかくやれることをひたすらやっていけば、実績が蓄積されて、最初は相手にされなかった高単価の案件が受注できるようになっていきます。継続は力なり。
あと、ライター案件は結構、課題をやってから本件に進める流れにしてるところもあります。でも、ポートフォリオ(自分が過去執筆した記事)があれば、その内容次第では課題扱いで見てもらえるので、課題をパスして受注できることもあります。
最初はパワーが必要ですが、乗り越えれば楽になっていくものです。
ちなみに僕は月5万円の副業を目指してスタートして、次に10万円を目指して、次に15万円を目指してって少しずつアップさせてきましたが、毎月継続して15万円稼ぐのが1つハードルだった記憶があります。
生活していけるレベルになるには、ワンランクアップが必要になっていきます。
ある程度ライティングに慣れてきたら(中上級者向け)
ある程度書くことに慣れてきたら、高単価案件を獲得したくもなるものですが、高単価案件はプラスαが必要なケースが多いです。※稀に単純ライティングでも高単価のものありますが。
例えば、
・すごく短納期
・専門的な知識が必要
・SEO知識が必要
・Wordpressの入稿込み
などです。
「SEOって見たことあるけど、なんのこと?」
と思う人がほとんどだと思われます。SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことです。
書いた記事がグーグルで検索された時に上位表示されるようにするための技術というか考え方ですね。これは中級者以上は必須の知識かなと思います。
具体的になにをすれば良いのかってグーグルが明確に発表してるわけではありませんし、グーグル側によって時にアップデートされるので、情報が変わりがちなもの。
一昔前は検索されたいキーワード、例えば「旅行」だったとしたら、旅行というキーワードをとにかくたくさん使え!って感じでしたが、今はそれを対策としてるところはほぼないと思われます。
でも、難しそうで意外とカンタンな理解で大丈夫です。SEO対策=ユーザーが読んで満足できる内容になってればOK。別の言い方をすると、その記事1つ読めば、読み手の疑問がすべて解消されることって感じです。
例えばレストラン情報を紹介してる記事があったとして、魅力はよく伝わったけど営業時間が書かれてなかったとしたら、その情報は別で探しますよね?それは情報が不足してると言えます。
1つの記事で読み手の悩みが解決するか?って考えれば良いんです。
あとは権威性があることも重要と言われます。誰でも情報発信できる時代、適当なこと書く人も当然います。例えばダイエット記事。誰が書いたかわからない記事と、ジムのトレーナーが書いた記事だったらどちらが信ぴょう性があるかと言えば、おそらく後者と答える人が多いと思います。
こういう側面でも体験談は良いですよね。実際に体験したことなので、具体的な情報+写真などあれば信ぴょう性もバッチリ。
クリックしてもらえるタイトルを考えることと、中身の連動性もすごく重要です。
煽るだけ煽って中身スカスカなんて記事もよくあります。アクセス集められているならそれはそれで巧みなわけですが。でも、そういうのって読まれてる時間(滞在時間)が短いので、良い判定にならないとは言われます。
その他「動画を差し込むと上位表示の可能性が50倍になる」とかいろんな説がありますが、あくまで記事との関連性があればの話だと思われます。無闇に差し込んでも意味はないでしょう。
信じるべきは、グーグルが掲げる10の事実。ここにヒントがあるわけです。
1、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2、1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3、遅いより速いほうがいい。
4、ウェブ上の民主主義は機能する。
5、情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6、悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7、世の中にはまだまだ情報があふれている。
8、情報のニーズはすべての国境を越える。
9、スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10、「すばらしい」では足りない。
あとはWordPress(ワードプレス)ですね。
ワードプレスは、ホームページ作成ソフトのことです。このブログもワードプレスで作ってますが、世の中にあるサイトの半数以上がワードプレスで作られているとされるくらい、世の中ワードプレスだらけ。
操作方法は別に難しいことはありません。検索すればいくらでも操作方法調べられますので。※このサイトのワードプレス情報はそのうちまとめます。
このあたりがなんとなくできるようになってくると、メディアの専属ライターにリモートワーカーとしてなったり、ディレクターになって他のライターのマネジメントやコンテンツ企画したり、立場が変わっていきます。
フリーのWebライターをやるメリット・デメリット
メリット
・どこでも(移動中でも)仕事ができる
・何時でも仕事ができる
・知識がつく
納期さえ守ればいつ働いても良いというのはすごく大きなメリットだと感じます。あと書く内容によっては、いろいろ知識が増えるのも良いかなと思います。
デメリット
・なかなかすぐに稼げるようにはならない
・運動不足になる
仮に1本3,000円と考えたら、副業で月5万稼ぐのを目標にしたって、月17本受注して書いて納品完了までいかなければいけないわけですからね。意外と大変です。
あと、これは会社でデスクワークしてる人も一緒ですが、運動不足は意識した方が良いです。僕は週に3〜4回ジム行くようにしてますし、基本どこでも階段使うようにしてます。健康じゃないと、良い仕事はできません。
海外在住者にライターが超おすすめな理由
海外でライターを始めた僕の意見ですが、ワーホリや留学で海外生活をするorしてる人、もしくはご主人の転勤の都合で海外生活を始めるようになった人には、フリーランスやリモートワークをおすすめしたいです。※スキルがあれば、ライター同様プログラミングやデザインの仕事でも良きです。
理由は2つあって、1つは、時間や場所に縛られずに働けること。
日本でもそうですが、どこかでアルバイトする時、思い通りシフトが得られるばかりではありません。繁忙期は働けても閑散期は暇というのはつきもので、収入面が安定しない日々が続くことはあるあるです。
そんな時、ライターの仕事なら働く時間と場所の制限がないので、すきま時間に収入を増やすことが可能です。しかも、海外在住、ワーホリ、留学あたりの体験談の募集は結構あるから、ネタ的にも最高。
事務や秘書、カスタマーサポートの仕事だと、どうしても日本時間の平日日中の仕事になってしまうことが多いですが、ライターなら時差は関係ありません。
ワーホリの人であれば、僕のようにドイツ→フランス→スペイン→イタリア→オーストラリアと転々としながら生活することもできちゃいます。
特にヨーロッパのワーホリは、各国にどれだけ移動できるかで充実度合いが変わってくるので、パソコン1つで生活できるスタンスを構築するのはおすすめです。
2つめは、海外在住で日本の仕事をしても税金は発生しないこと。
日本もそうですが、現地で働くと引かれるものが多いですよね。オーストラリアでいくら税金持ってかれたんだって感じです。
海外で日本のフリーランス案件をやっても住民税などの税金は出ません。※クラウドワークスやランサーズへの手数料は当然発生しますが。
いつまで続くかはわかりませんが、特にオーストラリアのような絶賛円高の国では特に、フリーランスの恩恵が強い!
この記事を書いてる今、新型コロナウイルスの影響でオーストラリアドルは1ドル65円と破格。
20万円をオーストラリアドルに換金したら、3,000ドルになるということです。
ん????と思うかもしれませんが、イメージ的には、20万円が30万円に変わるという理解でOKです。素晴らしいですよね。
「でも、日本で稼いだお金をどうやって海外に送るの?」
トランスファーワイズを使うんです!!
ワーホリor留学×フリーランス×トランスファーワイズで海外生活は無敵です。特に留学は現地で働けない国もありますので、フリーランスの仕事持っておくと全然ゆとりが違います。
僕がオーストラリアとドイツ生活中に使ってた銀行情報もまとめていますので、ご参考までに。
また、為替レートの推移もまとめてますので、こちらも参考までに。
おわりに
僕は副業で始めてからライターだけで生計立てれるようになるまでに1年ちょっとかかってますし、そこそこ勉強した期間もあったので、カンタンに稼げるようになれますよ!とは言えませんが、頑張れば目指せるものだと思っています。
ワーホリor留学×フリーランス×トランスファーワイズで海外生活は無敵としましたが、現地で働くことで友達ができるので、現地で働くことも大切にした方が良いと思います。
僕ヨーロッパでは語学勉強する気ゼロだったので、語学学校行ってないし、現地で仕事してないし、シェアハウスに住んでたわけでもないので、1年過ごして友達ゼロでした。
あの当時はそんな生活がむしろ良いもんだと思ってやってたので良かったですが、すごく偏った思考してる日々だったなと思います。
ヨーロッパ1年生活した後3ヶ月間メルボルンに戻りましたが、毎日誰かと遊んでて、やっぱ人との関わり大事だねって痛感しましたので。
あとこれはおまけ的な話ですが、副業って年収が低い人とすごく高い人は同じくらいの割合でやってるんです。
※引用元:bizSPA!フレッシュ 二極化する副業の現実。本業年収200万未満と、1000万以上の事情
これから個人個人のスキルが重要視される時代、何かやれること増やしたいと思ってる方は、とりあえず副業でもライター始めてみてはいかがでしょうか?