
2018年にオーストラリアに行った日本人の数は約47万人。毎年渡航者数が増加している、日本人にとって身近な国のひとつです。
渡航目的は旅行や留学、ワーホリ、仕事や結婚による移住などさまざまありますが、47万人もいれば現地で運転したいと思う人も結構いるでしょう。
そこで今回は、オーストラリアで運転する人が知っておきたい現地の交通ルールを紹介します。
この記事の目次
そもそも、日本人はオーストラリアで運転できる?
結論、日本人はオーストラリアで運転できます。
では、どうすれば良いのか?
ただ、オーストラリア(メルボルン)は国際免許証が無くても運転可能でした。
僕は2年間オーストラリアに滞在していましたが、1年目は日本で発行した国際免許証を使い、2年目は「日本の免許証+免許証を翻訳した紙」を携帯していました。
オーストラリアに行くことに決めた当初は1年で帰国するつもりだったので、国際免許証があればバッチリと思っていたのですが、延長することを決めた時に「2年目もオーストラリアで運転したかったら、国際免許証の更新に帰国しないといけないのかな?」と思って調べたら、国際免許証を用意する必要が無いことを知りました。
メルボルンにある日本領事館で「日本の免許証の翻訳した紙」を作ってもらえて、これを日本の免許証と一緒に持っていれば、車をレンタルする時の受付とか、もし警察に捕まった時に見せれば免許証としての効力があるというわけです。
オーストラリアは州によってルールが違って、そのルールもちょいちょい変わるようなので、国際免許証の発行が無くても大丈夫かは渡航前に確認することをオススメします。
・シドニー(ニューサウスウェールズ州:NSW)
・ブリスベン・ケアンズ・ゴールドコースト(クイーンズランド州:QLD)
・アデレード(南オーストラリア州:SA)
・パース(西オーストラリア州:WA)
・ホバート(タスマニア州:TAS)
「よくわからない!」という場合は、国際免許証を用意するのが無難です。大してお金も手間もかからないので。
国際免許証は身分証明にはならない
余談ですが、海外での身分証明は「パスポート」が基本です。
国際免許証が運転する時に効力があっても、身分証明書としての効力は無いと思っていた方が良いです。
アジア人は実年齢よりも若く見られがちなので、お酒やタバコを買いに行く時はパスポートをお忘れなく。
オーストラリアの車の特徴
ここではオーストラリアの車の特徴を紹介します。
オーストラリアに国産車はある?
日本車と言えば、トヨタや日産。ドイツ車と言えば、ベンツやBMW。
オーストラリア車は?なかなかピンと来る人はいないのではないでしょうか。
オーストラリアには「ホールデン」という国産車がありましたが、2017年に生産を修了しています。つまり、現在オーストラリアには自国の自動車メーカーがありません。
街を走る車は、トヨタのプリウスやカローラ、ベンツやBMW、韓国車のKIAなどの車が目立ちます。
オーストラリアの車はマニュアルも多い
今の日本車はほとんどがオートマですが、オーストラリア人はマニュアル車に乗ってる人も多いです。
なので、レンタカーにも結構マニュアル車がありますので、レンタカーする人は注意しましょう。
トヨタの車だからオートマでしょ。ということはありません。
カーナビがない
僕はこれまでに何回もオーストラリアでレンタカーしましたが、カーナビ付きの車は乗ったことがありません。
正確に言うと、カーナビの画面はありますが、音楽の操作とかに使う目的になっていて、ナビは表示されないという感じ。カーナビは基本グーグルマップにお願いしてました。
ハンドルは日本と同じ右ハンドル
ハンドルは日本と同じ右ハンドルです。日本で普段から運転している人にとっては難しいことはないでしょう。
オーストラリアの道路の特徴
オーストラリアの道路の特徴を紹介します。
基本的には日本と同じ
左側通行、右ハンドル。日本と同じと思って問題ありません。
ランナバウト(ラウンドアバウト)が多々ある
円形の信号が無い交差点をランナバウトと言います。
オーストラリアは交通量の多い中心地は信号の交差点になっていますが、住宅街とか田舎道はランナバウトが基本です。
日本国内にもランナバウトは27都府県75か所あるらしいですが、僕はオーストラリアで通行したのが初めてでした。
田舎道は動物に注意
オーストラリアは郊外に行くと上記の画像のような道がたくさんあります。
日中は運転しやすいですが、夜道はハイビームにしないと走行できないくらい真っ暗になるので、動物が道を横切るのを回避できないケースも。スピードの出し過ぎには注意しましょう。
オーストラリアの交通ルール
基本的に日本でダメなことはオーストラリアでもダメと思いましょう。速度超過、信号無視、飲酒...などなど、当たり前ですがどれもNG。
スピード違反には本当に要注意
駐禁とかは日本と同じような感覚ですが、スピード違反は全然違います。
日本だと、法定速度を多少超えて走行する車ってわりと普通にいますよね。50キロ道路を55キロとか60キロで走るような。高速だったら80キロを100キロで走行する車なんてザラにいます。
この感覚でオーストラリアで運転したら暴走族だと思われます。
オーストラリアは2キロオーバーでも余裕で捕まるからです。
中心地を運転すればわかりますが、みんなきれいに法定速度を守って走行しています。
郊外で交通量が少ないところであれば捕まることも少なくなりますが、交通量が多いところでは慎重に走行しましょう。
「スピードオーバーしてないよ!」と、いくらゴネても判定が覆ることはありません。
僕は速度超過しないよう徹底していたので違反ゼロでしたが、知り合いにはスピード違反で捕まった人は結構いて、1日2回捕まってた人もいました。
違反の罰金は超過してたスピードにもよりますが、たぶん安くても100ドル~(約8,000円~)。ちなみに駐禁は確か80ドル(約6,500円)でした。
海外は日本よりもスピード出せるでしょ。みたいな勘違いは、ムダ金を献上する羽目になるだけです。安全運転第一。
通話しながらの運転もNG
今年からルールが変わり、携帯電話を操作しながら運転してるのが見つかったら、罰金1,000ドル(8万円くらい)になるそうなので、くれぐれもご注意ください。
Uberのドライバーのように、スマホホルダーに付けた状態で操作してる分にはセーフらしい。
先日オーストラリアの友人から聞いた話では、マクドナルドのドライブスルーの決済時に、電子決済(スマホをかざして支払い)した際、”運転中にスマホを操作した”という理由でそのドライバーが警察にしょっ引かれ、罰金484ドル(約4万円)を受けた衝撃のニュースが。
また、たまにクリアゾーン(何時〜何時の間は路駐してはいけないエリア)というのがあるらしく、ピッタリその時間になるとレッカー車が複数台現れ、問答無用でレッカーしてしまうらしいです。
レッカーされた車の引き取りはすぐにはできないらしく、ナンバーから車の持ち主を特定し、そこにメールが届き、レッカーされた場所に引き取りに行く流れ。引き取るために200ドルほど支払うよう。
今時やる人は少ないと思いますが、「飲酒運転」も捕まれば当然かなりヤバイです。
もし現地で車を所有していた場合、車の中にアルコールチェックをする機械の装着が義務付けられ、一定期間、運転前に必ずアルコールチェックをしなければならなくなります。
ちなみにその機械の設置料は3,000ドル。毎月の維持費が800ドルかかるようで、合計100万円程度かかるとのことでした。ルールを守って運転しましょう。
オーストラリアは縦列駐車の機会が多め
日本だと、街中でも住宅街でも至る所にコインパーキングありますよね。
僕はオーストラリアのメルボルン、アデレード、タスマニアで運転しましたが、日本みたいなコインパーキングを見たことはありません。
もちろんスーパーなどの施設には駐車場はあります。ただ、街中の駐車場というと、デパートの立体駐車場みたいなしっかりめの駐車場しかないですし、住宅街に駐車場はありません。
基本は道路沿いに縦列駐車します。日本にも場所によって道路沿いがコインパーキングになってるところあると思いますが、あんな感じですね。
なのでオーストラリアで運転すると、縦列駐車をする機会が結構出てくると思います。モタモタしてるとピーピー鳴らされるので、不安な人は練習しておきましょう。
ちなみに縦列駐車に関しては、ドイツもこんな感じです。(上記画像はドイツ)
オーストラリアのおすすめレンタカーは「Car Next Door」
オーストラリアでレンタカーしたい人におすすめなのは「Car Next Door」というカーシェアリングサービスの利用です。
現地で生活する人だと、近くにレンタカー屋がないケースも多々あります。レンタカー屋に行くのに30分も1時間もかかったらめんどくさいですよね。
そんな時は【Car Next Door】を使うのがオススメ!詳細は以下の記事で紹介してますので、興味のある人はご覧ください。
おわりに
オーストラリアの交通ルールは、基本的に日本と同じと思って大丈夫です。
ただ、免許証のことやスピード違反のことなど、オーストラリアにはオーストラリアのルールがあるので、事前に理解するようにしましょう。