
「海外留学から帰国するとき、大金を持って移動したくない...」
「日本でのフリーランスの収入を海外口座に移したい」
「でも海外送金は手数料が高いから使いたくない...」
このような悩みは【トランスファーワイズ(TransferWise)】で解決します。
※現在名称がワイズ(Wise)に変更されていますが、まだ認知度が低いので、今はトランスファーワイズで統一します。
海外に行ったばかりの僕自身がそうでしたが、換金する時の選択肢が、「空港や銀行の両替所で換金する」1択になっている人は必見です。
「海外で銀行口座を持っていること」が前提の話になりますが、両替所で換金するよりもお得に換金できる方法がトランスファーワイズによる海外送金です。
トランスファーワイズを知らない人、または、信用できるの?と疑って利用していない人もいますが、ハッキリ言って、めちゃめちゃ損してます。
この記事では、トランスファーワイズの使い方やメリットを解説します。
この記事の目次
トランスファーワイズとは
トランスファーワイズを簡単に言うと、「手数料がとても安い海外送金サービス」です。
詳しくは公式サイトでご確認ください。
TransferWise(日本語対応してます)
日本では2016年の9月~正式に採用されたよう。僕がオーストラリアにワーホリ行く時は知りませんでしたが、ドイツ生活ではかなりお世話になったサービスです。
トランスファーワイズの使い方
- アカウント開設(無料)
- 身分証・マイナンバーを登録し、本人確認完了を待つ
登録はパソコンでこちらのサイト(Transferwise)から登録するか、スマホであればアプリがあるのでそこから登録可能です。
注意点として、日本から海外への送金は原則、マイナンバーの登録が必要です。
でも海外に着いてからトランスファーワイズを知り、「海外に来る前に、住民票抜いたからマイナンバーない...」という人もいると思います。そんな方の場合もご心配なく。
以下はトランスファーワイズに登録する時の画面の1部ですが、この画面で「現在、日本に居住してない」を選べば、マイナンバーの提出不要で海外送金が可能です。
海外から日本に送金したい場合は、マイナンバー登録してなくても使えます。
海外送金なので、送金できる海外の銀行口座の開設が必要です。
以下でオーストラリアの銀行と欧米で開設するのにおすすめの銀行をご紹介していますので、口座開設がこれからの方は併せてご覧ください。
ちなみに、日本の銀行は基本的にどこの銀行でも使えますが、海外から日本円を送金する場合、日本のオンラインバンクが使える必要があります。
日本円を海外口座へ送金する際、日本円をトランスファーワイズの口座(三菱UFJ)に振り込む必要があるからです。
雑なイメージで恐縮ですが、こんな流れです。
具体的な送金操作画面と手数料にどの程度違いがあるのかは、次の項目で紹介します。
送金方法と手数料比較
実際のトランスファーワイズの画面で見ていきます。
公式サイトにも記載されていますが、「銀行よりも最大8倍安く」海外送金が可能です。
下の画像は、日本円10万円をオーストラリアに送金する状態をキャプチャーしています。
③:【833円】が手数料。②の受取額はこの手数料が引かれた額
④:銀行経由の海外送金と比較して【4,444円】節約されてるという意味
⑤:僕はこの操作を5月28日にしてるのですが、翌日【29日】には着金予定
5月28日に振り込み操作した10万円が、翌日の5月29日に1,308ドルでオーストラリアの銀行口座に振り込まれる。トランスファーワイズを利用したから手数料は833円だったが、他の銀行経由で送金した場合はプラス4,000円以上の手数料がかかりますよ。ということです。
手数料も魅力ですが、送金スピードもかなり速いです。
また、初回の利用はレート固定ができませんが、2回目の利用からレート固定が可能です。
「今日は為替が下落してオーストラリアドルがかなり安くなったから送金しておこう」といった、調整が可能になるわけです。
実際に送金する日のレートに合わせると良いタイミングを逃してしまうこともありますが、トランスファーワイズならその点もクリアできます。
ちなみに2019年5月28日時点は1ドル約76円と過去の推移を見てもかなり円高で、このタイミングで日本からオーストラリアに行く人はお得です。
ちなみに、トランスファーワイズの操作は概ね3分で完了します。
「パソコンやスマホが苦手で...」と言う人がいますが、文字入力ができる人なら誰でもできます。SNS操作する方がよっぽど難しいくらい。
トランスファーワイズを利用したい方はこちらから⬇️
Transferwise
トランスファーワイズ VS 両替所
前述の”手数料が安い”は、トランスファーワイズと銀行経由の海外送金を比較した話。
では、トランスファーワイズと両替所を利用するのでは、どちらの方がお得でしょうか?
両替所は、1ドル78円を80円にするような形で手数料を取っています。三井住友銀行のレートを見ると「2.5円」プラスしているので、現在のレート76円にプラス2.5円の78.5円として比べてみます。
両替所:100,000円÷78.5=1,273ドル
トランスファーワイズだと1,308ドルになるので、35ドル(約2,600円)差が出ます。
たった2,600円と感じるか、2,600円も違うと感じるかは人それぞれ価値観ですが、これはあくまでも10万円を換金した場合の比較ですからね。換金額が大きくなればなるほど金額差も当然増えます。
トランスファーワイズのメリット・デメリット
トランスファーワイズのメリット・デメリットを紹介します。
トランスファーワイズのメリット
- 手数料が安い
- 簡単・楽・早い
- 大金を持ち歩く必要がない
- いろいろな通貨に対応してる(主要国はすべて)
- 海外口座から日本口座への送金ももちろん可能
- レート固定ができる(2回目の利用から。これもかなり良い)
- 日本語に対応してる
メリット強し!です。
トランスファーワイズのデメリット
- 現地の銀行口座がないと利用できない
トランスファーワイズの利用が向いてる人
- 海外生活してるフリーランスの人
- ワーホリや留学で海外生活をする人
- 仕事で日本と海外を行き来する人
- 子どもが留学してて、送金することがある人
トランスファーワイズの何が良いかというと、【自分がこのレートの時に換金したいと思うタイミングに、最速で最小のコストで送金ができること】です。
僕は現在ドイツに住んでますが、フリーランスで日本の仕事をしてるので、当然収入は日本円で日本の銀行に振り込まれます。
なので、レート見ながら安く早く海外送金できるトランスファーワイズは超重要ツールになってます。
「日本円を海外送金する人にとって便利なのでは?」
ワーホリする若い人なんかだと、「そもそも貯金があまり無く、日本円としてお金をほとんど口座に残してないから使うことない。」と思うかもしれませんが、全然そんなことはありません。
例えばオーストラリアにワーホリ行くとして、大体の人が現地で仕事すると思います。セカンドやサードビザが欲しい人は結構な期間ファーム生活もするでしょう。
そうすると、帰国の頃にはそれなりのお金になってる人が多いと思います。がっつり働きまくった人であれば、1万ドルくらい貯まってる人もザラにいるでしょう。
「そのお金、どうやって持って帰りますか?」
全額引き出して手持ちで帰国して、日本で換金して日本の銀行に入金する。ですか?
そんな大金持って移動するの不安だし、面倒じゃないですか?
しかも、今みたいにかなりの円高タイミングで換金すれば、1万ドルも日本では75万円くらいになってしまいます。損した感もハンパないです。
トランスファーワイズを使えば、【オーストラリア銀行に全額引き出しに行って、持ち帰って、日本で換金して、日本の銀行に入金する】動きが全部不要です。
パソコンかスマホでちょちょっと操作すればOK。所要時間3分。
もっと言えば、帰国するからって1万ドル全額換金する必要ないですよね?特にレートが悪い時に。
とりあえず必要な額だけ日本に送金しておいて、残りはレートが良くなったタイミングで送金手続きすれば良いんです。
ざっくりですが、
1ドル75円の時に1万ドルを日本円にすれば、75万円。
1ドル100円の時に1万ドルを日本円にすれば、100万円。ですからね。
オーストラリアドルが1ドル100円になるのはいつなんだって感じですけど、比較的変動が大きい通貨なので、今より上がるタイミングはきっときます。
2000年代に1ドル100円超えたタイミングは何度かありますからね。
僕はヨーロッパ生活が終わったらメルボルンに旅行に行くと決めていたこともあって、オーストラリアの銀行口座もお金も残したままにしてますけど、本当そのままにしておいて良かったかなと思ってます。
行くのは半年先のことですが、今の安いタイミングにちょいちょい旅費を送金してるので、到着する頃には旅費バッチリになってるはず。
おわりに
今回は「海外送金トランスファーワイズ」の仕組みと使い方を解説しました。
僕はオーストラリアに行く前、正直まったく換金のことを気にしていなくて、レートなんてタイミングだし運でしょ。くらいにしか思ってなかったですが、本当に愚かだったと思います。
海外行けば観光したりいろんなお店行ったりしたいけど、すぐに仕事が見つかるかわからないから、ワーホリ前はなるべく節約生活心がけてたにも関わらず、「レートはどうでも良い」はアホ過ぎました。
数千円違うだけでも美味しいもの食べられますからね。お金の換金は計画的に。